研究グループについて

大阪大学先導的学際研究機構附属共生知能システム研究センター 創発ロボティクス研究グループ(浅田研究グループ)です。
当研究グループでは、認知発達ロボティクスという枠組みで研究を進めています。これは、様々な学問の知識を統合して知能が創発・発達するメカニズムを構成することを通じて、人間の認知発達のプロセスを理解していくことを目指すものです。核となるアイデアは、「体を持っていること」と「他者とのやりとり」の二つであり、やりとりできる体を持って他者(あるいは物理環境)と相互作用することを通じて情報が構造化されていくと考えています。この観点から、相互作用に適したロボットの開発,人とロボットのやりとり実験,発達の計算機シミュレーションなどの研究を行っています。

浅田稔 特任教授 (Curriculum Vitae)

1982年大阪大学大学院基礎工学研究科後期課程修了。1989年工学部助教授。1995年同教授。1997年工学研究科知能・機能創成工学専攻教授。2019年大阪大学先導的学際研究機構特任教授。工学博士(大阪大学)。1986年から1年間米国メリーランド大学客員研究員。ロボカップ創設者の一人であり、認知発達ロボティクスの第一人者。JST ERATO浅田共創知能システムプロジェクト統括を経て、基盤研究S「構成的手法による身体バブリングから社会性獲得に至る発達過程の理解と構築」リーダー、GCOE「認知脳理解に基づく未来工学創成」グループリーダーを務めた。2012年より、特別推進研究「神経ダイナミクスから社会的相互作用へ至る過程の理解と構築による構成的発達科学」統括。現在、JST RISTEX「自律性の検討に基づくなじみ社会における人工知能の法的電子人格」、NEDO次世代人工知能・ロボット中核技術開発「パーソナルインタラクションに向けた人工共感技術の研究開発」、NEDO 高効率・高速処理を可能にするAIチップ・次世代コンピューティングの技術開発「共生未来社会にむけたニューロモルフィックダイナミクスのポテンシャルの解明」の総括。大阪大学先導的学際研究機構附属共生知能システム研究センター拠点戦略顧問を務める。

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